日時 : 2007年04月20日

総領事館からのお知らせ


平成19年04月20日(総07第07号)


在インドネシア日本国大使館
在ジャカルタ日本国総領事館

 

渡航情報(スポット情報):インドネシア:デング熱の流行

 
1.

インドネシアにおけるデング熱の流行

 在インドネシア日本国大使館からの情報によると、インドネシアにおいてデング熱の感染が拡大しており、感染者が多く発生しているジャカルタ特別州は4月9日に非常事態を宣言しました。インドネシア保健省発表の感染者数は以下の通りで、ジャカルタ特別州をはじめ、東ジャワ州、西ジャワ州、東カリマンタン州、ランプン州等で特に多く発生しています。

 インドネシア国内感染者数

  2006年          114,656名(うち 1,196名死亡)
   2007年1月から4月16日  57,706名(うち   686名死亡)

 ジャカルタ特別州感染者数(上記感染者のうち数)

  2006年           24,932名(うち    39名死亡)
   2007年1月から4月16日  11,518名(うち    44名死亡)

 また、ジャカルタ特別州知事は、「状況は緊急事態となっている。我々は殺虫剤の大量散布を計画している。ジャカルタ住民は積極的に週1回30分間、「蚊の巣(ボウフラ)対策」活動に参加しなければならない」と発言しており、4月20日には、殺虫剤(蚊の成虫対策用)を州内全域に配布することとしています。

 インドネシアに渡航・滞在を予定されている方は、下記2.(4)の予防対策を取ってください。


2.

デング熱について

(1)

感染源

 デング熱はデングウイルス(フラビウイルス属で1〜4型まである)を持つ蚊(ネッタイシマカ、ヒトスジシマカなど)に刺されることで感染します。感染には蚊が必ず媒介し、人から人への直接感染はありません。一度罹ると免疫が出来ますが、異なった型のデングウイルスに感染した場合は再発症します。デング熱を媒介する蚊の活動は、ハマダラカ(マラリア媒介蚊)と異なり、夜明け少し前から日暮れまでの間(特に朝と夕方)です。

(2)

症状

 3〜15日(通常5〜6日)の潜伏期を経て、突然の発熱で始まります。38〜40度程度の熱が5〜7日間続き、激しい頭痛、眼窩後部痛、関節痛、筋肉痛、発疹を伴います。この発疹は風疹と同じような小さな紅斑で、かゆみや痛みはありません。また、発熱期の最後や解熱後に軽い皮下出血が足や脇の下、手のひらなどに現れます。通常、症状が現れてから自然軽快するまでの期間は7日間前後です。

(3)

治療方法

 デング熱には特効薬がなく、一般に対症療法が行われます。特別な治療を行わなくても軽症で済む場合が多く、死亡率は1%以下であるといわれています。ただ、時にデング出血熱という重篤な病気になることがあります。デング出血熱は、死亡率の低いデング熱と異なり、口や鼻等の粘膜からの出血を伴い、通常でも10パーセント前後、適切な手当がなされない場合には40〜50パーセントが死亡するといわれています。この出血熱は発熱して2〜7日してから発症することが多いようですが、デング熱にかかった人がデング出血熱になるかどうかは事前に予測が出来ません(大人よりも小児に多発する傾向があります)。

(4)

予防方法

 デング熱には予防接種も予防薬もなく、蚊に刺されないようにすることが唯一の予防方法です。デング熱発生地域に旅行を予定されている方は、次の点に十分留意の上、感染の予防に努めてください。

●デング熱を媒介するネッタイシマカ、ヒトスジシマカ等は古タイヤなどのわずかな水たまりで繁殖するため都市部でも多く見られるので、外出する際には長袖シャツ・長ズボンなど蚊に刺されにくい服を着用し、肌の露出した部分には昆虫忌避剤(虫除けスプレー等)を2〜3時間おきに塗布する。

●室内においても、電器蚊取り器、蚊取り線香や殺虫剤、蚊帳(かや)等を効果的に使用する。

●体力が低下すると免疫力が落ちるので、規則正しい生活と十分な睡眠、栄養をとる。

●突然の高熱や頭痛、関節痛や筋肉痛、発疹等が現れた場合には、デング熱感染を疑って、直ちに医師の診断を受ける。


  (問い合わせ先)

○外務省領事局政策課(海外医療情報)

 電話:(代表)03-3580-3311(内線)2850

○外務省海外安全相談センター(国別安全情報等)

 電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902

○外務省海外安全ホームページ:http://www.mofa.go.jp/anzen/


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